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作品『芥子と立藤』1967年頃 |
『いつの時代も、花は私たち人間にとって身近な存在です。自然の中で、生活の傍らで、人々は花に愛情をこめた眼差しを注ぎ、同時に、自らの精神世界にも息づかせてきました。絵画という視覚芸術においても、多くの画家たちが、普遍的なモチーフの一つとして花を描いてきました。
宮本三郎もまた、花を描いたことで知られる洋画家の一人です。明治期に生まれた宮本は、戦前・戦後と二度にわたって西欧諸国に赴き、そこで西洋絵画の精神と歴史を学んで日本における西洋油彩画に、自らの筆を反映させていきました。
1960年代から晩年にかけては、裸婦像とともに、数多くの花々が描かれています。“花を描くのは日常の生活”と語る宮本の花々は、時にアトリエを飛び出し自然の風物に向き合い、光と空気の織り成す情景を軽快な筆致で捉え、華麗な色彩と生きいきとしたタッチによって、はずむ心の律動(リズム)、生命の喜びを謳いあげているようです。
最晩年の神話を主題とした作品群の中に描かれる花々は、単に花そのものの造形や色彩の美しさといった外見の美を超えていたと思われるのです。
本展では、花が映す四季の華やぎと移ろいを、類(たぐい)稀な描写カで自由閲達に描いた、秀麗な作品の数々を展示いたします。絵画の中で表現される“花”というモチーフの魅力を、あらためて感じていただければと思います。』
会 期 |
7月29日(土)〜11月26日(日) |
休館日 |
休館日:毎週月曜日(ただし休日と重なった場合は翌日)、 |
開館時間 |
午前10時〜午後6時(入館は5時30分まで) |
観覧料 |
一般200円(160円)、大高生150円(120円)、中小生100円(80円)、
65歳以上及び障害者の方100円(80円)
※( )内は20名以上の団体料金。
小・中学生は土・日・祝日および夏休みの間は無料。 |
会 場 |
宮本三郎記念美術館(世田谷区奥沢 5〜38〜13) |
問合せ |
TEL.03-5483-3836 |
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